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驚きの皮膚   



人間が持っている最も大きな臓器といわれる皮膚。

皮膚から得られる情報は膨大で、進化の過程で体毛が無くなり肌がむき出しになることで得られる皮膚からの情報が脳の進化にもつながった。

人間には5感があるから、実感できていないけど、皮膚は音楽を感じ/聴き、紫外線などの光を感じ/見て、辛みや酸味を感じ/味覚、予知をして(カードゲームを当てる)、考える(脳に行く前に反応できる)、など想像以上に素晴らしい能力を持っている。

南国のビーチの日陰で、何とも言えない気持ち良い気分になるのは、音や匂いや温度など露出した肌で心地よさを感じでいるのかなと思う。

一本道に入ったらちょっと雰囲気変わったとか、この人ちょっと怪しいとか、危険を感じるなどの感覚ももちろん経験もあるけど、きっと皮膚が何かを伝えてくれているのだと思う。(一人旅や女子旅の際はこういった感覚ってとっても大事だよね)

実際赤ちゃんは、触ったり口に入れたりする感覚で脳を成長させるらしいから、人間の成長にも欠かせない。人間がほぼ裸で暮らしていた昔には欠かせなかった皮膚の感覚も、感覚に頼らずともなんでも教えてくれる時代だと退化しちゃうのかな、とちょっともったいなく思う。

裸足で歩くの大事と聞くし、皮膚感覚、大切にしなくちゃな・・・

ちなみに、皮膚感覚は、イメージにも影響を及ぼすそう。冷たいものを出されたら、その人は冷たく感じるし、座った椅子が固ければ相手を固い人と感じる。い印象を与えたいのであれば、お客様に暖かく心地よい空間を提供するのが良いらしい。もちろんその人が発する雰囲気の温かさも大事だけどね。


驚きの皮膚
傳田光洋

<本からの引用>
  • 体毛をなくして全身が皮膚感覚を持ち、さらには繊細な動きが可能で、皮膚感覚の優れた指ができた。それが現世人類の脳を作ったと言えるでしょう。

  • 新生児は、まず脳の大部分を触覚だけに使い、触覚によって生まれ出た世界を学びます。それから、触感で学んだ世界と、視覚野聴覚がもたらす情報との関係について経験を積んでいくのでしょう。赤ちゃんが、何でもつかんでしゃぶってしまうのは、指と口の周りの触感で「見たもの」と、「その形」との関係を形作っているのです。害がない限り、何でも手に取りしゃべらせてあげましょう。

  • とくに、なめらかで柔らかく暖かいお母さんの肌の記憶は、成人してからも、他人の性格や物事の判断に影響するのかもしれません。


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by asaverano | 2021-01-07 10:20 | 読書

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